主体的に生きる、を育む

こんにちは。今日は先日読んだ本のご紹介です。ヨガにも通じる「主体性」がテーマです。
『かんがえる子ども』 安野光雅
安野氏は絵本作家で、『ふしぎなえ』『さかさま』『もりのえほん』など、少し不思議な絵本を描かれてきました。本を逆さまにしてみたり、じっくり目を凝らしてみたり、大人でも楽しくそして少し頭をひねる、そんな絵本です。
安野氏の愛読書のひとつに、モンゴメリの『赤毛のアン』があります。言わずと知れた名作ですが、私もアンの虜になった一人です。カナダの小さな島で繰り広げられる孤児の少女のお話ですが、彼女の想像力と愛情や友情に満ちた島の人々との関わりは、言葉に尽くせないほどの大らかさと温かさに包まれた美しい作品だなと感じます。
そんな安野氏は著書の中で読書についてこんな風に述べています。
本を読むことは心の体操。本を読むことと自分で考えることはつながっている。本を読むことは自分の考え方を育てること。
この言葉に私も深くうなずきました。
幼少期、私はよく父に連れられて図書館を訪れてはたくさんの本に出会いました。本の世界は、自分の想像力をどんどん膨らませてくれましたし、無限に広がる世界を創造できる、そんな不思議な力があります。
また、一人立ち尽くして身動きが取れない時、たくさんの本に救われ小さな光を見出すことができましたし、本を通して自分のまだ見ぬ世界に触れ、その地を訪れその世界や文化を体験することもありました。私たちは体験し、経験し、心と体を使って全身全霊で知りたいと思う、それが人間の在り方なのかなと感じます。
知る喜び、考える喜び、探す喜び、体験する喜び。生きていると単に喜びだけの経験とはいかないかもしれません。それでも、悲しみや悔しさの経験も含めて私たちは、この身この心で感じるために生きているのではないかなと、そう思う、そう思わせてくれる本でした。
同じ本を少し時間を置いて読み直すと、初めて読んだ時とはまた違った感想を抱くのも、自分の心や考えが変化していることを教えてくれています。この変化や成長を感じて、楽しむことができるのも私たちに備わった主体的に学ぶことの喜びの一つと言えるのではないでしょうか。
読書を通じて、自分の心を養い、風を通し、新たな歩みにつなげていきたいですね。
